競馬サークルにおける「エージェント」といえば、馬主の代わりに馬を買う、調教師の変わりに使うレースを決めると、いろいろな役割を持ったエージェントがいる。

ここでいう「エージェント」は、騎手の代わりに乗り馬を探す者(JRAが06年から正式に存在を認め届出制となっている。
正式名は騎乗依頼仲介者)を指す。主にトレセン専門の競馬記者(TM)を兼業しているケースが多く、それだけに常に馬を見ており競馬眼も一流で、厩舎関係者とも馬主とも顔見知りで騎手ともツーカーとくれば、一番情報を抱えているといっても過言ではない存在なのだ。

現在、この「エージェント」の存在によって、競馬界にも大きな変化が起きている。
いい馬を集められる、または勝負気配を読めるエージェントには、リーディングを狙うような腕達者の騎手も集まる。そんな騎手を多く抱えるエージェントには、いい馬も集まる。
この相乗効果により、力のあるエージェントには、いい馬、いい騎手、いい厩舎が全て集まるわけだ。
そして、どのレースに何という馬に誰を乗せるか?
これらは「エージェント」が決定できる権利がある。
さらに、グループを構成(西の○ック軍団が有名)していたり、エージェント同士が手を組ん(岩田、福永などを抱えるO氏と柴田善、田中勝などを抱えるM氏とはツーカーの仲)でいたりして、お互いのお抱え騎手とお抱え予備軍を上手く使っているのが現状。

つまり「エージェント」は、どの馬が本当に強いのか?

どの馬が調子がいいのか?

どの馬が勝負にくるのか?

あの騎手との相性は?

と全てを掌握する事が必要となる。つまり、一流の競馬眼をもって馬を観察、一流の情報網をもって陣営や馬主の動向を探る力が必須なのである。
逆にそうでなくては、いい馬を騎手に回せなくなり、騎手が離れていってしまう。
そうなれば、必然的に騎乗依頼が減ってしまうと、悪い相乗効果となってしまい、廃業に追い込まれてしまうのだ。

かといって、一流騎手への乗り替りが勝負に直結するとは限らない場合もある。
調整失敗で走らないのが目に見えていても、馬主の手前「調整しくじりました。今回はすいません」とは言えない場合がある。
その為にも一流騎手を乗せ「○○で勝負かけましたが、今回は駄目でした」と負けた言い訳を用意するのだ。
さらに「次走は勝負だから、今回は様子見で」などと騎乗に注文が入る場合もあり、こういった場合も上手く裁く能力が高くなくてはならないのだ。
騎乗依頼はあくまでも人対人、その人間関係を上手く築けない者にはエージェント失格の烙印が押されてしまうのだ。

ある意味07年の天才Tの不調も、エージェントの力関係で「勝負できる馬が回ってこない」という現実がある。
また、今までの傲慢さも裏目に出てしまい、現在は頭を下げて騎乗をとらないと関西では馬が回ってこず、関東に主戦地を移してきているのもこの辺りが真相なのだ。

これだけ力と情報を持っている「エージェント」だけに、社○と同じよう仕込みをする事がたやすく出来るのだ。
例えば、1レースでの鞍上が全て自分のお抱え騎手であれば、「誰を勝たせるように」とレース結果を予め作ることができるのだ。
しかし、現状でそんなレースがあるわけもなく、現実的ではないと思われる方は素人考えだ。

上でも述べているように、徒党や手を組んでいるエージェント同士で手を組めばいいのだ。
しかも、06年から届出制になった事から、今まで見えなかったお金の動きが公になってしまい、荒稼ぎが出来なくなってしまったという背景が、彼らエージェント情報交換に拍車をかけ、レース全体像を見渡せる彼らが馬券勝負で儲ける図式を作ってしまったのだ。
さらに、談合をしレース結果を予め決めるという事もあるという。
実際、彼らからの情報で、私自身も何度も大穴馬券を獲らしてもらっている実績がある。

競馬の結果をいちばん予測しうるところにいる「エージェント」。
彼らを抜きに勝ち組への近道は考えられない。当然、私の情報ソースには彼らも含まれている。
やはり、彼らも競馬界の住人、ギャンブルと女が大好きなのだ。

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